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理想のカップルの奴隷にならないためのプロコーチによる5つの質問


イタリアで数週間に渡るロックダウンの間、両親、兄弟、友だちや仕事仲間に会えず、パートナーと二人だけで過ごす日々を体験しました。その体験があって、あらためて恋人や夫婦の間で起きることについて、この体験を得たからこそ深まった体験がありました。

そこで今回は、カップル(恋人や夫婦の間)で起きている問題に苦しんでいる人のためにこのブログを書いてみることにしました。

このブログの中では、6つの角度から質問をしていきます。出来れば、一つ一つの質問を読んだら、ご自身でじっくりと自分の内側にある答えや感覚を味わう時間をとってみてください。それでは一緒に向き合っていきましょう。

1)自分の意見や気持ちを相手に自由に表現出来ていますか?


あなたがパートナーに言いたいことを自由に表現しないことで、彼女(彼)に向かって、知らず知らずに恨みや非難の気持ちを溜め込んで、それが相手との溝を作っていることがあります。


特に反対の意見の場合などに、自分の立場、感情、意見を自由に表現しないでいると、どんな理由であっても、相手との関係で緊張を解放することが出来ません。結果的に、お互いの心身の健康に良くないばかりでなく、調和のとれた建設的な関係ではいられなくなります。


カップルは、そのプロセスの中でその変化に直面する必要があります。

  • 仕事や他の何かにより起きる物理的な距離、

  • お互いの日常の変化、

  • パートナーの将来(夢、優先順位、興味、仕事の機会などの変化)

そしてこれらの変化に向き合わないことでカップルの溝は深くなります。

2)パートナーの「裏切り」にどんな反応をしますか?

自分が相手を裏切ったとき、相手が自分を裏切ったとき、どちらの場合も平等で公正な判断を出来るでしょうか。もしかしたら、歪んだフィルターから出来事を見てしまう可能性はないでしょうか。カップルで「裏切り」が起きるとき、それが何を意味しているか理解することが大切です。

カップルの間に起きる不安の感情は、最も一般的な問題の一つであり、パートナーを失う恐怖や、彼女(彼)にとって自分は十分ではないという感覚は、私たちを神経質にさせ、嫉妬させ、パートナーとの生活の質に大きく影響を与えます。

3)どれだけカップルで冷静に話し合いをすることが難しいと思いますか?

特に、二人が同時に難しい状況に直面している時に、中立的な視点で相手の態度を見れなくなり、相手の話を聞けなくなり、相手に心を開かなくなります。この状態では、相手の「不完全さ」を許容することが出来なくなり、建設的に会話を進めることが出来なくなります。


同じような問題が起きるごとに、常に同じような喧嘩を繰り返してしまう状況になることは言うまでもありません。


カップルの間にあるセンシュアルな感覚に戻ることが難しくなり、それは、どんな関係よりも退屈になる可能性を秘めています。セックスライフがなくなることはもちろん、感情の浮き沈みに苦しむことになり、愛着から相手の注意を引こうとして失敗し続けてしまえば、もはや、幸せを分かち合うことは出来なくなるでしょう。


パートナーシップにおいてこのような発展のプロセスは、稚拙であるばかりでなく、幸せで調和のとれた日常生活、充実したパートナーシップのための基盤を壊してしまいます。

4)カップルは二人の「個」で構成されています。 これは、本当でしょうか?

カップルである前に、それぞれの個が、幸せでないとき、カップルとして幸せを分かち合うことは出来るでしょうか。


自分に基づいて、幸せで充実している「個」は、カップルにおいても、幸せで充実した関係性が生まれやすいです。それと反対に、「個」が充実していなければ、お互いが相手に影響されやすく、それぞれの迷いを強化させることで、混乱を深め合ってしまう関係性になっていくのは当然です。


カップル間では、しばしば自分の力ではなく、相手に幸せ、成功、平和にしてもらうことを期待し、その責任を相手に負わせてしまうことがあります。結果、自分の失敗や不幸を彼女(彼)のせいにして、非難してしまうことになります。


特に恋人や夫婦として関係性が決定された時点で、社会の期待する理想のカップルという役割を演じ始め自分との繋がりを失ってしまうことがよく起こります。そのストレスが相手に向けられると事態は悪循環になっていきます。


個人として、カップルとして、お互いをよりよく知ることができれば、相手に責任転嫁をすることなく、当の二人がお互い幸福感や充実感を得ることをベースにして、生活の質を向上させることが出来ます。


理想を追い求めるが故に起きていた二人の間の依存症や主従関係を断ち切り、パートナーを単に愛のもう一方の側面として観察することができるようになるでしょう。

5)私たちは、人生の中で、何度も理想の妻/夫、理想のガールフレンド/ボーイフレンド、理想の母/父になることで、本来の個性を忘れて、それぞれがどうありたいかを後回しにしてきているでしょうか?

私たちは、パートナーを探し求めるとき、自分ではなく文化的に伝承されてきた概念に翻弄されることがあります。

・相手に永遠の愛を誓う必要性

・相手にとって魅力的な存在であること

・相手に忠実であること

これらは、愛の自然の形ではなく、社会的に求められてきた理想です。その古い価値観に気づき、愛をただ育むことで、二人の間に起きていることが正解か不正解かを判断せずに、それらを楽しみ、すべての瞬間に感謝し、その瞬間を生きることができます。

そうすることで、私たちはシンプルに、自然に、ありのままの自分でいられるようになるのです。

6)私は誰なのか?/私は何者なのか?/どのような感情的なブロックが私を制限しているのか?/私は本当に何を望んでいるのか?

この質問をあえてパートナーを通して探究することで、私たちが自己を実現することを加速化させるためのリソースになります。もはや私たちは、カップルであろうが、一人であろうが個性を失うことはありません。


これらを探っていくことで、それぞれが複雑で唯一無二のユニークな存在であることに気づいていくことが出来ます。

私たちは、自分以外の誰かを通して無意識のうちに、自分自身の個性に気づくことができます。それは、他人が私たちのために自分の限界、いわゆる自分のためにはならない要素を簡単に認識することが出来、それは、まるであなたが自覚していないことを鏡が見せてくれているかのようです。


目の前のパートナーが、自分の限界を見せているとき、それは受け入れがたい体験であることがあります。時にはパートナーに、自分がやりたいのに、出来ないことを身代わりにやらせようとしたり、また、パートナーが自分の才能を伸ばさないでいることで、勝手に相手にイライラしたりすることで、自分の可能性に向き合うことから逃避していることがあります。


自分が相手にとって十分ではないという場合は、自分の成長を自覚しないまま

「こんな私をあなたは好きではないはず」

「私はあなたにとって十分ではない」

などと相手に自己肯定感の責任を転嫁しているのです。

一人でいることを学び、自分の存在をただ楽しんだ体験を通してこそ、その先に、おそらく、カップルという枠組みをも超えた愛の状態にはいっていくことができるのだと思います。

私は、相手との争いや相手へのジャッジをするために自分のエネルギーを使うのではなく、瞑想とコーチングを通して、自分自身の中に深くはいっていくことで、そのエネルギーを変容させことができる体験をしました。それは、私の内側だけでなく、関係性にも良い結果をもたらしました。

瞑想は、私の複雑さ、私のブロック、私の空洞、私の問題がどこにあるかを示してくれます。コーチングは、私がそのメソッドを探究することで、カップルの間に起きることを楽しみながら、成長するのを助けてくれています。

個人的なブロックや限界に 「触れる」「感じる」ことを促し、それゆえにそれらを「表現する」ことを可能にします。一度でも、このプロセスを体験できれば、自分自身について深く理解し、発見し、表現したものを「受け入れる」ことができます。さらに未来を創作し、計画し、潜在能力と創造性を引き出し、自己表現するために行動するための内発的な動機を見出すステップになります。


*5月29日21:00より、ITALIAN COACHING BAR

元バーマンでもあり、現在コーチである私がファシリテートします。

今回のテーマは、[Express]表現する です。

参加は、NEWSLETTERに登録されている方なら誰でも無料で参加することが可能です。

*Live Communionでは、CoupleCoachingをオンラインにて提供しています。

関係性を通してプロのコーチである私たちが(Udara & Rasal)が関係性を深めるプロセスを提供しています。ご興味のある方は、こちらからご覧になれます。



色々、徐々に始めています。サポートよろしくお願いします。



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