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瞑想で脳のハードディスクを空っぽにする


どんなに優れたソフトでも動かすハードの容量がいっぱいになってくると、うまく動かなくなってしまうように、負荷をかけ過ぎたまま大量な情報量をインプットすると脳も機能しなくなってしまいます。


脳がパソコンと違っているのは、活動と活動と間の時間に本領を発揮することが出来ることです。本来、脳がもっているポテンシャルは、計り知れません。本領を発揮する上で睡眠不足やプレッシャーがかかった状態では機能しづらくなることが専門化などの研究チームの検証からも証明されています。


ところが、現代では多くの人が慢性的な睡眠不足なだけでなく、情報過多により脳には強いストレスがかかっていると言われています。脳が飽和状態になると自律神経失調症など心身に不調を起こす事にも繋がっていきます。そんな状況の中、数年前から瞑想の大切さが静かに注目され続けています。外資系の企業などでは、能力開発にマインドフルネス研修を取り入れられている様です。


その「マインドフルネス」は、アメリカの精神科医が、瞑想という言葉にある宗教的なイメージを取り払うために確立した概念らしいですが、西洋で広まるために名前を付け直し、価値を再創作する必要があったのかもしれません。


1960年頃からゆっくりと広がり始めたマインドフルネスと時を同じくして、アメリカの大学講義でエクナット・イーシュワランが瞑想の概念を広げようと、自ら目を閉じ数分後に目を開けたら、教室には誰も生徒が残っていなかったという逸話があったのと同じぐらいの時代です。


もう少し、日常の感覚に視点を移して考えてみると、必死になっても思い出せなかったことをリラックスした途端に思い出したり、解けなかった問題が、朝の目覚めと同時に解けた体験がある人も多いのではないでしょうか。つまり、空っぽにすると言うのが脳のもっている潜在的な能力を発揮させるのに有効な方法だと言えます。


瞑想するというと、静かな場所で姿勢を正して何もしないでただ黙って座ると言うイメージがあるかもしれませんが、頭を空っぽにすると言うとイメージしやすくなると思います。

ただ、静かに座って頭の中を空っぽにする時間をほんの1日15分でも取ることは、実際やってみると簡単なことではないのがわかります。


・何もしない時間を作る

・文字を読まない日を作る

・携帯に触れない時間を作る

・胃の中を空っぽにする時間を作る

・白い壁をみる

・出来るだけ音のしない場所へ行く

と言ったことも瞑想状態にはいる有効な入口になります。


そして、瞑想状態になることに慣れてくると、日常会話の中でも「空っぽな」状態を体験することになるでしょう。自分の頭の中から思考が全て消え去り、脳の違った場所(松果体)にアクセスできるようになります。


数年前に、イタリアのメーカーで働く男性と話しました。私は未熟なイタリア語で3時間ほど話し続け、早口と方言で全体の6割、7割は、意味がわからない場面もありました。ところがある瞬間をきっかけに、コミュニケーションが突然通り出しました。当然、イタリア語の回路が拓けたかのように会話が通じ合いました。


あくまでも私の感覚ですが、視界が明るくなり、彼の輪郭がその瞬間からよりハッキリしたように感じました。同時に彼の声、姿勢、雰囲気、目つきまでも変わり、その場に流れる空気感も変化しました。何より自分の口からついて出て来る言葉は驚くほどシンプルになり、身体はリラックスし、言葉も自然と伝わってきます。


その時は、相手と会話して途中で、自分の頭の中の「思考」や「考え」に気づき、頭の中を空っぽにしてみたのです。


空っぽであるとき、何が起きやすいのかまとめてみました。

・他人の目が気にならなくなる

・自分の感情をマネージ出来る

・集中力が高まる

・ストレスを解消できる/ストレスが軽減される

・創造性を発揮できる

・自分の新しい能力・新しい一面を発掘できる

・状況を信頼できる

・自信が持てる

・独創性が身につく

・目の前の出来事を楽しめる

・疲れづらくなる

・自己表現力が増す

・生きるのが楽になる


興味深かったのは、その時に会話した相手には、会話の途中で、私と話すことで新しいアイデアや感覚が出て来ると言われました。国境をこえて相手の能力を引き出せたはじめての体験でした。こちらが空っぽでいることで、相手にも脳の空(スペース)を作っていたのだと思います。


2020年2月に瞑想のワークショップを開催します


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