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「みんなが、世界が感動した」に要注意。

心の中でモヤモヤとし曖昧にしている事を「言葉にする」と、そのエネルギーは意識や身体に、さらには魂に届くことになります。内側から紡ぎだされる言葉を受けとることで、自己肯定感を持てたり、ある時は恐ろしくなったり、喜びや勇気を与えてくれることもあります。

「言葉にする」には下記のようなプロセスがあります。

1)文字にする

2)声に出してみる(外耳で聴く)

3)人にわかるように伝える、

4)伝えた相手との間に何かが起きる

このプロセスを当サイトではラングエッジアートと呼び、コミュニケーションの道具としての言葉の使い方すなわち、事実、状況、意見、感情などを伝える芸術的な技術のことと定義しています。 今回は、思いを現実化するための「必須アイテム」である「言葉」を意識化することの重要性について書いてみたいと思います。まわりの出来事に対してどんな風に考えるか、どんな感情を持つかということとその結果、どんな言葉を使うかが、何を現実化させるかということが深く結びついているからです。 古い固定概念を変革していく際にも「言葉」を注意深く観察することによって新しい価値観を創っていくことが出来ると言えます。ドイツの児童文学作家 ミハイル・エンデの言葉に関する興味深い「問い」があるのでここでご紹介します。 これを表す言葉がまだない、そのようなものを考えることができますか? 言葉が話せず、したがってまだ考えることも出来ないとされる幼児が、言葉に意味があるとわかるのはどうしてでしょうか?

引用 参考文献「エンデのメモ箱」より 具体的な事例をご紹介しながら進めていきます。その彼女は、気持ちよいという感覚や自分の感情をいつの頃からか感じられなくなったのだそうです。彼女に漂う雰囲気は、過保護の両親の元で育ったお子さんと非常によく似ていました。ちなみに正しいかどうかは別にして日本の自殺率が高いのは過剰サービスによるものだと分析している海外の声があります。 彼女も後に同意してくれているので敢えて、最初に出会ったときの私の第一印象を記しておきますが、目に力がなく、覇気がないという印象でした。彼女が気持ちよいと感じる感覚や感情を取り戻した詳細のプロセスはここでは割愛しますが、言葉の意識化に関するポイントだけを以下にご紹介します。

それは、みんながどう感じているかはさておき、彼女自身は何を感じているかを言葉にすることを始めたのです。 ステップ1 「全体」と「個」の言葉を聞き分ける(観察する)

ステップ2 「全体」と「個」の言葉を言い分ける(実験する)

ステップ3 その後の意識・感覚をじっくりと味わう(吸収する) 「全体」と「個」を分けることが、「個」としてのエネルギーを取り戻していくことに大いに役立ったのです。「全体」を主語にする言葉には、 ・みんなが言っていた、 ・一般的にはこう言われている、 ・道徳ではこう考えるべきだ、 etc.,など 例えば、インターネット上では ・世界中が大絶賛! ・多くの人の感動をよんだ! ・人に嫌われないための知っておくべき○○! ・○○に話題沸騰 と言ったキャッチーなタイトルは立ち並びます。 「全体」からはずれたくないという人の深層心理を巧妙につき、その流れにのっていると束の間の安心感を得られる一方で「個」としてのエネルギーを奪っていくことがあります。そして、自分の価値とは違っているのに気持ちが揺さぶられたり自分だけが感動しないのはおかしい様な気持ちになったりします。 感情に働きかけようとする情報にはじっくりとした観察が必要です。「個」よりも「全体」を優先させる傾向のある日本では「個」を分別する言葉があまり多く存在しません。

それらの出来事を通してあなたの内側には何が起きていますか?

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