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何故、SNSはセックスの快感より勝ってしまうのか?



セックスをしたいという衝動は、お腹が空いたら食べたいと感じる欲求と並んで、動物系報償欲によって掻き立てられます。

ただ、動物系とは言っても、実際の動物たちは人間とは違い、その性生活と言えば、発情期があり、交尾は、雌が妊娠可能な期間に限られます。発情期には、求愛のダンスをしたり、巣を作って披露するなど実際の交尾をするまでに雌と雄は、お互いを確かめ合いながら、時間をかけ繊細に近づきます。

その発情期も含めた繁殖期には、いつ敵が襲ってくるかわからない環境の中で、求愛、配偶、保育が含まれており、性欲を満たすためには具体的な行動と労力を費やさなければなりません。まさに命がけの行為なのです。ゆきずりのセックスなど動物たちにとっては想像することすらできないかもしれません。(笑)

一方、「あなたにオススメ」をクリックして自分にピッタリの情報を探し当てたり、「いいね」を獲得できたり、刺激的な情報を得られる時に感じる快感も同じ報償欲ですが、これは人間的報酬と言われ、仕事で成果をあげたり、褒められたりする際に感じる快感も同様です。

報酬系の特徴として、より手っ取り早く、刺激的なものへと移行しやすいと言う傾向があるため、手っ取り早く快感が得られる刺激のある情報に命がけのセックスが勝てないのも、無理はないかもしれません。

そして、脳には、単調なものが続くと「飽きる」と言う性質もあります。そのため、常に変化させたり、刺激をどんどん過激にしていかなければならない性質を持っています。これがお酒やドラッグなどの依存が起きる一因です。

加えて、睡眠不足などで体が疲れていたり、ストレスにより常に緊張状態だったりすると、徐々に快感を感じづらくなり、脳からは、絶え間なく刺激を求める信号が出され続けます。

欲求は、快感を感じ、満足することで一定の「間」をえることができます。ただ、そのレベルの快感を得るためには、実際に行動し、心地よい感覚を体感することが必要になります。もしくは、実際に行動し体験しているかのようにみずみずしくイメージするという選択肢もありますが。感覚が鈍っている状態では、かえって迷走しがちになります。

近年、欲求をコントロール出来ないことによる問題が起きています。過激なセックスに関するコンテンツの流出や未熟な性教育などの要因によって、意図せず性依存症になってしまう人が20代〜40代ぐらいで急増しているのです。

また、仕事中毒や携帯依存などが挙げられます。仕事中毒は、成功者に多くみられ、一度得た報酬を失うことへの反応は、得る時の反応よりも強くなるという研究結果も出ており、プライド、地位、名声、財産などを失わないために止まれなくなるという現象にも報償欲が関係していると言えるでしょう。

これらの欲求をマネージすることで、流されず意図的に仕事を成功させたり、パートナーとの関係を良質なものにしていくことは可能です。

そこで、今回は、

  1. 「ヒトの欲求の構造を知る?」

  2. 「どうしたら、欲求をコントロール(抑制)できるようになるのか?」

  3. 「具体的に欲求をコントロール(抑制)するコツ」

を紹介したいと思います。

「ヒトの欲求の構造を知る?」

欲求には以下のような特徴があります。

・満たされないと不快感(緊張、居たたまれなさ)を感じ、長時間続けば怒りへと変わる。

・満たされたら、満足して快感(リラックス、解放感)を感じる。

人間の場合には、セックスをするなどの動物的報償の場合でも、ここに思考や想像が加わります。つまり、欲求を満たす行為には、動物にはない別の要素がプラスされているということです。

例えば、セックスをして満足しても、愛し合えているかを言葉で確かめ合えないと後悔したり、その行為をしたことで、未来何が起きるかに不安を抱えるということになります。

欲求に思考や想像が加わったことで、人は発情期に関わらず、セックスを気軽により楽しめるようになった反面、思考や想像だけに頼るセックスも増加し、下記のようなことが生じるようになりました。

・セックスをしても身体の緊張が継続する。

・セックス、自慰に罪悪感を感じる。

・過激な刺激がないと反応出来ない。

・身体の相性が合わない、心の栄養にならない相手とのセックスをし続けてしまう。

・性欲を感じないときでも相手のためだからなどの理由でセックスをしてしまう。

・セックスそのものを欲しない。

など。

「どうしたら、欲求をコントロールできるようになるのか?」

さて、上記の欲求で起きている問題を解消していくためには、3つのステップがあります。

ステップ1 思考を整理し、長期的なビジョンを作る

ステップ2 快感を感じやすい感覚を取り戻す

ステップ3 快感を与える(瞑想状態も含む)

※コントロールと言うと何か窮屈なイメージがあるかもしれないので、ここで言うコントロール(抑制する)ということについて追記しておきたいと思います。コントロールは、無理に我慢するのではなく、反応がおさまるような状態にすることを指します。そして、反応というのは、過去からの蓄積で無意識に習慣づけられているものです。習慣に気づくためには、身体感覚を鋭敏にすることが重要です。それには、溜まっている身体の緊張をほぐすことです。それによって、自律神経が整えられ、適切に欲求を感じられるようになるだけでなく、創造性も発揮されやすくなったり、意志を鍛えやすくなります。

ステップ1〜3のプロセスで、欲求をなくコントロール出来るようになります。そして、コントロールが可能になると、未来のためにあなたの態度、言動、未来を思い通りにマネージ出来るようになっていきます。

頭で色々と考えがちな思考優先タイプの方の場合は、ステップ1から、体験から覚える体感優先のタイプの方の場合はステップ3から始めると機能しやすいと思います。

オマケ:「欲求をコントロールするステップ0」

思考優先タイプ

5年後にどうありたいかを明確にします。今の状況がどうであれ、5年後、どんな自分でありたいか、自分の周りにどんな環境を作りたいかなどを考えてみましょう。その際に、どうしたら、それを達成できるかを考えることは後回しにして、喜びを感じられる未来像を自由気ままに思い描いてみましょう。

体感優先タイプ

心地よい感覚をより繊細なレベルで取り戻すために、緊張を手放します。肩幅に足を開き、膝を曲げ柔らかく立ちます。息を大きく吐き出します。息を吸って、拳をギュッと握って、全身に力を入れ緊張させます。(10秒間)これを数回繰り返します。

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この記事は、Deepen connect with yourself in a couple=関係性を通して自分と深くつながるワークショップのシリーズ記事です。




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