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いつの間にか出来てしまった夫婦の間の深い溝を解消するための7ステップ

ー仲間内、組織などの人間関係不和にも応用が効きますー


ウダラです。忙しい毎日を日々過ごすうちに、いつの間にか最も身近だったはずのパートナーが、一番遠い存在になってしまうということがありませんか。


あくまでも傾向としてですが、ポジティブ心理学によれば、女性は自分を責め、男性は相手を責める傾向にあると言いこれを反芻するうちにいつしか、事実に思えてくるのだそうです。


不和状態に陥っている時に陥りがちなのは、「誰が悪いか」という犯人探しが先行し、本来あったはずの気持ちや要求が見えなくなり感じなくなり、混乱することです。


ここ数年、数値化されたことによって顕在化されたセックスレスの問題では、どちらか片方が一方より深刻になってしまうことがあり、その温度差がさらに不和を悪化させることになります。


「結婚」という形態が言うまでもなく社会的な枠組みを含んでいるため、個人的な価値観を超え、古い風習や家族の関係が無意識に持ち込まれていることがあります。簡単に言えば、「妻はこうあるべき、夫ならこうするべき」という様な視点です。


社会的な枠組みと個人的な要求とが大きくかけ離れていることもよくあります。そのため、夫婦の間に起きる出来事は、単純に愛情やセックスの問題だけで解決できるものではないことがあります。


出産前後のセックスで不調和が起きることもあり、特に女性側に痛みやホルモンの状態など大きな心境の変化が起こることもあるので、生理的な問題に対する対応が必要なこともあります。


日本では、ホルモンの状態によって起きる更年期を女性の問題として捉えがちですが、イタリアではアンドロパウザとして、男性側にも変化が起こることへの認知があります。


コミュニケーションを見直すことで上記のようなことも、スムーズに話し合えるようになります。一人で悩んで深刻な状態に陥る前に、まずは次の4ステップまでを試してみましょう。


紙とペンを用意します。


ステップ1批判したいポイントに気づく

いくつかある場合は、具体的な一つの状況に絞り込みます。

また、批判する事に抵抗があることもあります。正直になって、何が嫌なのかを書き出します。


「相手の何が嫌なのか?」

  • 大きな声で話す。

  • 露骨に嫌な顔をする。

  • 勝手に触れる。

など


ステップ2自分の感情に丁寧に寄り添う

相手の反応、行動などに向いていた注意のベクトルをゆっくりと自分に向けます。


「私は何を感じている?」

  • イライラしている。

  • 退屈している。

  • うんざりしている。

など


ステップ3状態を客観視する

自分の感情や感じていることを書き出し、声に出して読み返してみましょう。


ステップ4自分の要求に耳を傾ける

「私は、どうしたいのか?」

「私は、どうして欲しいの?」


注:ステップ1ー4までは一人で行うことができます

一人で向き合うことが難しい場合は、コーチをつけて進むとスムーズです。ステップ5ー6以降は、相手との同意が必要なステップになります


動画もあります




ステップ5相手にわかるように愛を持って伝える(ハートシェアリング)

(ステップ1、4を何度か繰り返し、整理ができたところで相手にそれを伝えます。)



自然にコミュニケーションできることが望ましいですが、しばらく健全なコミュニケーションが取れていない場合は、気持ちや要求を伝えることが難しいかもしれません。はじめの数回は、下記の順序に従って進めることをお勧めします。


・お互いの時間の確保

15分、30分でもなど時間の目安を作っておくと良いでしょう。二人とも会話に集中しやすくなります。


・話したい理由・背景を伝える

 気分良く過ごしたいので、仲直りしたいので、信頼できるパートナーとしてなど

・相手の気持ちや意見についての憶測を述べることは避け、自分の気持ちや意見を伝える(Iメッセージ)

 私の感じているのは、私の意見は、私の視点からみるとなど

・依頼(相手にして欲しいこと)があればその依頼・要求を伝える 



ステップ6 相手の要求を聞く 




相手のことが理解できるまで聴く

・相手の気持ち、意見、要求などを受け入れられるかどうかは脇に置き、内容が理解できたかということに注意を向ける。


注:伝える側、聴く側を決め、特に聴く側の時には、途中で口を挟んだり、反論しないように気をつけながら、聴くようにしましょう。




ステップ7一緒に過ごす



自由にコミュニケーションします。もし可能であれば、お互いに向き合って座り、言葉を交わさずお互いのハートに手を当てて数回一緒に深呼吸をしましょう。

・お互いの気持ち、意見、要求を十分に分かち合えた後は、一緒にいる時間を最低でも5分ほど取れる様心がけましょう。








上記は、夫婦の間の溝を解消するためのステップとして紹介していますが、全ての関係性(パートナーシップ)また組織内での摩擦などにも応用することが可能です。


ステップ1−4は、セルフモニタリング能力(自分の感情を捉え、抑制してコントールする能力)、また、セルフマネジメント能力(自分の要求・意図に気づき自分を管理できる能力)

ステップ3は、伝える能力、自己主張、自己表現する能力

ステップ6は、聴く能力、相手の感情、意見、要求を聞き出す能力

などの能力アップにつながります。


ステップ7は、ハートとハートとの交流の状態を実感することができます。言葉と言葉だけのコミュニケーションでなく、ハートを通したハイレベルの交流をさし、これをコミュニオンと言います。


この能力は、どれもコミュニケーション能力の一部であり、水の中を泳ぐ能力と同様、潜在的に持ち合わせている能力であるものの、引き出し鍛錬するほど磨かれていきます。


コーチングを20年近く続けてきた私は、企業などに出向く機会もありリーダーシップ研修やコーチングをはじめとするコミュニケーションスキルをトレーニングしてきました。

その中の70パーセントが男性ですが休憩時間などに個人的な質問・相談されることの多くが結婚生活についてのことやパートナーのことだったのです。


ステップ1−4を進める上でのオススメの本があるのでご紹介します。





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