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カラダもココロも、チャンネルであっても、自分ではない。

今年最初に紹介した3つの能力、今回は現実を観察する観察力をもう少し深く解説します。

1)感情を抑制する能力 リンクはこちら

2)変化を楽しむ柔軟性 リンクはこちら

3)現実を観察する観察力 です

現実を観察する観察力とは何か

現実を観察する観察力をアップするということは、どういうことなのでしょうか。観察するだけなら小学校の時に夏休みの宿題でやった「アサガオの観察日記」の経験もあるし、トレーニングなど必要ないのではと感じるかもしれません。

ところが大人になればなるほど、同じ出来事に対して、どう観察しているかは、千差万別で、人によって全く違っています。観察力を磨くためには起きている出来事に、「良い」・「悪い」、「損」・「得」「正しい」「間違っている」も含めた評価を与えずに、ただ観るという視点。まさに、赤ん坊が世界をみるかのような目を養っていくということなのです。

何年も生きてきて、どう頑張っても赤ん坊のように透明で無垢な観察眼に戻れるのか。そこで、あえて曇ってしまった観察眼をガラスのように透明まではいかなくても、プリズムぐらいまでには近づけようという実験をするのです。

例えば、携帯やパソコンの画面を想像してもみると、電源を切って画面が真っ黒になる瞬間がいちばん「曇り」や「汚れ」が目立つと思います。曇ったレンズを磨くためには、どこが曇っているのかが見えなければ拭き取ることができませんよね。

具体的にどうしたらいいのか

背景を黒くして観察眼の曇りを観る。「あぁキタキタ」自己啓発系の解説ではよくこの手の例え話が出て来ますね。「チーズはどこへ消えた?」「夢を叶えるゾウ」「小さな箱から脱出する方法。」などなど。目に見えるものであれば想像はイメージしやすいけれど、観察する上で日常の中で実際に、背景を真っ黒に変えてみるってどういう事なのでしょうか?

「サングラスを掛ければいい訳でもあるまいし、具体的には、どういうことなのか」という事になってくると思います。そこで、いくつかある可能性の中から、一つ簡単で取り組みやすいものをご紹介したいと思います。

それは、全く異質なもの、または対極にあるものに、触れる、接する、関わるという事です。極端に異質であればあるほど、自分が普段どんな目で現実を観察しているかということがハッキリと見えて来ます。

今日は最後に、そんな観察力を感じるのにふさわしい、日本とは全く異質な文化の基盤で作られたイタリア映画のおすすめ作品をご紹介します。個人的にイタリア映画はコメディがおすすめです。

さらに自分の観察眼を見ていくと結構、深刻になりやすいので、笑い飛ばしながらつかんでいけるように、コメディ映画の中からオススメの映画を3本ご紹介します。

人生ここにあり!(2008年)

1978年バザリア法により精神病院を全廃してイタリアで精神病院から協同組合へと変身を遂げたある施設の夢のような実話に基づく物語。

 

神様の思し召し(2015年)

天才だけど傲慢なエリート外科医と、ムショ帰りだけど大人気のカリスマ神父 。住む世界の違うふたりに起きた、生涯最高の奇跡とは。

 

歓びのトスカーナ(2016年)

虚言癖でおしゃべりな自称・伯爵夫人と、自分の殻に閉じこもる全身タトゥーの女。女性二人が破天荒な逃避行を繰り広げる中、いつしか掛け替えなのない絆で結ばれる物語。

私は、上記のどれも映画館で観たのですが、イタリアの館内は大爆笑でした。笑いながらも、胸が締めつけらる思いもあり、自分の目のレンズの「曇り」や「汚れ」がいくつも見えて、ボロボロと落ちていった作品でした。

昨夜、「歓びのトスカーナ」をイタリアのテレビで再放送していて、ついつい見入ってしまいました。調べてみると昨年12月まで、日本でも上演していたようです。この作品だけまだ日本ではDVDが出ていないようです。詳細はこちらからご覧になれます。

混沌を予測されている2018年もこの3つの能力を研ぎ澄ます事で、楽しい1年になることを改めて心よりお祈り申し上げます。最後まで呼んでくださってありがとうございます。特にこの3つ目の能力が研ぎ澄まされていくことで、これまで自分だとカラダやココロで感じていたことが自分自身のものではない事に気づくかもしれません。

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