評価や非難から自由になるコツ
こんにちは、ウダラです。
ここ数日、イタリアでは自宅待機の状況が続いています。多くの方の疲れやストレスのポイントになっていることの一つは、まわりからの視線(評価や非難)のようです。
状況は違えど、日本でも同じようなことが起きているのを見聞きします。人は、集団で生活をする動物である以上、普段の生活の中でも、まわりからの評価や非難に晒されています。いつでも、評価や非難に晒されていると信じて暮らしているという方が正確な表現かもしれませんが。
まわりの目が特に気になるであろう昨今だからこそ、今日は、すべての人にとってサポートになることを意図して、身体とつながるとは、どういう事かを解説してみたいと思います。
そして、何故、愛の講座では、「身体につながること」と「意図的に頭を使って考えること」の繰り返しを大切にしているかと言う事についても触れてみたいと思います。文末で簡単な瞑想法も紹介させていただきます。
講座の中では、身体とつながるのにダンスをする事があります。参加者の方から「いきなりダンスって、最初はひいた。」という感想をいただくこともあります。さらには「緊張した。」などの声を多くの方からいただきます。
それで、あらためて私も自分に置き換えて考えてみることにしました。私の場合は、いきなり目の前に審査員が現れて「さぁ!踊ってみてくれ!」と言われたら、緊張するなぁと思いました。
現在、イタリアの中でも最も過酷な状況にいる医療従事者は「私たちはヒーローでもなければ、感謝の言葉を求めているわけでもない。しかし政治指導者の非難はウイルス以上に私たちを傷つける」と発言しています。
実際、こんな状況下の中でも誰が間違ったのか、誰が正しいのかを詮索する動きが多いことに不安やストレスを感じている人も多いのではないかと思います。
このような評価や非難はほとんどの場合「マインドが自動的に行っている」ということです。問題なのは、評価や非難そのものというよりは、マインドが作り出したそれぞれの「評価」や「非難」をお互いが「事実」だと思い込んでしまうことです。
マインドは、放っておけば、「ここ」で、それぞれが体験している言動や事実を離れ、今あるこの空間を超え、四方八方へと飛び回ってしまいます。マインドが際限なく動き回るのは、時間軸も同じで、「今」と言う瞬間とは別に、過去や未来へ動き回ります。それが、過去への後悔や未来への不安を作ります。
良くも悪くもマインドは「今、ここ」に止まる事が出来ません。そんな中、ただ1箇所「今、ここ」にあるのが身体です。物理的な存在の身体は、時間を超えることも空間を超えて何処か遠くに行くことも出来ません。
今、ここにある身体の感覚を十全に味わっているときには、四方八方、過去から未来へと思いを巡らすことは出来ません。試しに、今この瞬間に、息を止めてみると途端に「思考」が浮かばなくなるのがわかると思います。
息を止めている「静」の状態と正反対の「動」にあるのが、ひたすら身体を動かし続けるダンスです。しかも、頭で考えたように動く頭先行の「動」ではなく、身体が動きたいように身体先行で動きます。
つまり、身体につながるということは、そのまま、「今、ここ」にいられるための最も身近なツールと言えます。ところが息を止めることも、ダンスをし続けることも24時間続ける事は不可能です。
そこでマインドがまた、あなたを支配し始めます。これには情動や感情も含まれます。だからこそ、そのマインドが普段は無意識で何をしているのかに気づき、それを自由自在に使えるようにするための新しい視点が必要不可欠なのです。
さらには、そこに想像力や創造性を加え、意図的にマネージする能力を養うことで自在に未来を創りだす事も可能になります。だからこそ、「身体につながること」と「意図的に頭で考える事」をプロと一緒に繰り返しトレーニングすることが機能するのです。
イタリアでは、毎日のように政府の通達とは別に「未来、楽しくワインをまた一緒に飲むために、バーに行くのは我慢して私は、家に居るんだ」といった愛のあるメッセージが流れてきます。#iostocaza #sendingwithlove
非常事態には、評価や非難ではなく、愛が大切なんだなぁと実感します。
このブログを書いている途中、イタリアでロックダウンしてから感染拡大がはじめて減少したという報道がありました。昨夜は、新たに医者を募集する呼びかけがあり、現在3500名が名乗りを上げているのだそうです。(こういう情報はほとんどニュースにはなりません)
世界中にオプティマルな未来が訪れることを祈りつつ。これから、私自身の健全さのために瞑想してきます。最後まで読んでくださってありがとうございました。
UDARA
身体とつながる瞑想
1.姿勢を正し、大きく鼻から息を吸い、吐くときにハミングします。
2.息を吸っているときには、息を感じ、ハミングしているときには声によって身体の内側や外側が振動しているのを観察します。
※これをご自身が決めた時間だけ繰り返します。(10分-30分程度)。