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罪悪感から解放されるための3ステップ

こんにちは ウダラです。

罪悪感とは、一般的には、罪を犯した、悪いことをしたと思う気持ちのことであり、罪悪感を感じることで間違いから立ち直り、真っ当な方向に向かうものと信じられています。


社会を管理するために人類が発明した感情であるとも言え、人を人が支配するのに十分に影響力のあるものであるとも言えます。ここでは、本人が罪を犯しているわけでもないのに「自分のせい」「自分が悪い」と自分を責める気持ちが継続的に続いてしまう状況を解消していくためのプロセスを取りあげます。


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罪悪感はちょっと難しい言葉でいうと疑似感情といいます。疑似感情と感情の違いは、幸せに満ち溢れるときに起きるような身体全体を通して感じられる感覚か、そうでないかの違いです。


幸せだけでなく、怒りや悲しみの感情は、そのエネルギーを内側に抑圧することなく外に放出することが出来れば、時とともに解消していくものです。


自分を責めるのは、感情そのものではないのでカウンセリングなどでそれらの思いを言葉で表現できたとしても一時凌ぎでスッキリすることはあっても根本的にその習慣を変えていくことは出来ません。


解消するためには、無意味に自分を責めることに気づいてその考えを止めるか、その背後にある恐れや怒りなどの感情を味わい切ることです。その気づきにより不健康に反芻されることはなくなります。


権威者は意図的であるないに関わらず、罪悪感を使って、つまり相手に「あなたのせい」「あなたが間違っている」と感じさせることでその人を支配することが出来ます。「これが出来なければ、良い子、良い生徒、良い社員とは言えない」と諭されたあとに感じるあの不快な感覚です。


「自分のせい」「自分が悪い」とするこの感覚を反芻することは、かえって間違いや状況を冷静に振り返ることを妨げ、一定の状況にその人を留まらせ神経症的にしてしまうことがあります。


罪悪感が苦痛から逃走するための反応だとする見解は、アメリカの心理療法家アーサー・ヤノフ/「原始からの叫び」に書かれています。現在の日本の心理療法では、薬物療法や認知療法が主流であり、その流れからなのか彼の著書も日本では絶版になっているようです。


視覚(見えるもの)に特化した情報が溢れかえっている今だからこそ、もしあなたが何らかの状況に追いやられ継続的に「自分のせい」「自分が悪い」と感じることが頻繁にあれば、それらの背景を探っていき、そこにある感情を味わい切ることです。


例えば、家庭内で父親の権力が強い場合などは、怒りを感じることさえも抑圧していることがあります。本来の自分とは違った要求を不当にしてくる父親への怒り、それをぶつけてしまうことで見捨てられる恐怖。などがこれに当たります。


疑似感情には、不安・羞恥心・誇り・うつ状態などがありますが、今回は罪悪感に焦点を当てたステップを紹介します。


擬似感情に気づくための3つのステップ(罪悪感)


第1ステップ 罪悪感の背景にある考えに気づく

繊細になって自分の内語に耳を傾ける。罪悪感があるとき、そこにどんな「考え」があるかを丁寧に言語化します。

       

以下に示すのは、実際に第1ステップをセッションでご一緒した方の具体的な内語の例です。

  • 妻にセックスに誘われると「リクエストに応えられないなんてダメな夫」だという考えに支配されている。

  • こどもに朝からついつい怒鳴ってしまうお母さんは「ダメな母親だ」と自分を責めている声を発見。

  • 仕事での小さなミスで上司の期待に応えられず、できない自分に罪悪感を感じている。

など

上記の様な考えは、どれも感情ではなく、現実とはかけ離れた「考え」なのです。


※セッションの中でも多くの人が情動、思い、考えの全てを感情だと捉えこれを不健康な形で反芻してしまうことで事態をどんどん難しくしてしまっているように思います。ただ、反芻してしまうのは、その人が間違っているのではなく、「考え」は留まることを知らず反芻してしまう傾向があると言うことを知ることからはじめていきましょう。



第2ステップ 罪悪感を作り出している思いこみに気づく

「考え」を言語化できたら、その罪悪感の背景にある「非合理的な思いこみ」を見つけます。「考え」が生まれる背景には、その考えを生み出す思い込みがあります。例えば、子どもに体罰を与えるなどして、罪の意識を持たせても、実際には行動の改善は見られず、親の前で嘘をつく行為を引き出すと言う研究もあり、罪悪感をもたせれば、人は善処すると言うのも非合理的な思いこみと言えます。


例えば、

  • 絶対に父親の期待通りに動かないといけない。

  • 目上の人は無条件で敬うべき。

  • 物事がうまくいかないのは全て未熟な自分のせい。

など


※このステップは、過去から現在まで疑うことなく慣れ親しんでいる「思い込み」であるため、事実ではないことを事実だと思い込んでしまっているということにも気づくための大事なステップです。そこには、古い習慣や文化の中で信仰されてきたことが検討されずに無意識的に伝承されているものが多くあります。



第3ステップ 疑似感情であることを確認する

ここまでのステップを通して罪悪感の正体を認知することが出来たら、以下のステップのどちらかに進みましょう。


A.日常生活の中で罪悪感を感じたとき、それが疑似感情であることを確認し、現実に目を向ける。


B.罪悪感の先にある怒りや恐怖に気づきそれを表現する。

表現するためには、身体感覚を呼び覚ますことが大前提となります。感情を味わっている最中は、足の先から頭の天辺まで突き抜けるような感覚、痺れるような感覚が訪れます。そうしようとしなくても身体から自然に「あふれだす何か」が解放されていきます。


※頭の中にある「もやもやするな」「不安だな」「心配だな」と思うことは、ほとんどいっていいほどここで言う感情を味わうこととは違います。そこで、身体の内側にある緊張をほぐしていく呼吸法やボディエクササイズがサポートなります。


最後までお読みいただきありがとうございました。

以下冒頭でもご紹介しましたが

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