イタリアで第2波を迎えて思うこと
みなさん、こんにちは ラサールです。
イタリアでは、先日コンテ首相から、COVID19の第2波に対する対策が発令されました。
官報が公表されると報じられた当日に正式な発表がなかったり、その数日後に予告なしにweb上で詳細の条例が記載されていたりと、世界中の国と同様イタリアでも国としての対応に迷いや混乱があることが伝わってきます。
今年起きた世界的なパンデミックは、科学的、経済的、社会的な側面全てにおいて予想外の困難な状況を人類に引き起こしました。この出来事の科学的、経済的な側面についての僕の個人的な意見はさておき、ここではコロナで起きた社会的な側面の影響をご一緒に探究出来たらと思います。
明確に社会的に著しく変化したのは、人々の間のコミュニケーションです。この変化は、実際の生活に直接大きな影響を与えたばかりでなく、人々の感情に潜在的にも大きな影響を与えました。
ご存知の通り、深刻な状況に直面したイタリアではロックダウンの間、マスクの使用、社会的ディスタンス、集会の禁止、自宅での隔離などによって、個人的な交流が禁止され、他者とのコミュニケーションが遮断され、人の人との交流の仕方にこれまでに前例のないほどの変化を起こしました。
これによる問題の本質は、他者とのコミュニケーションの変化そのものだけではなく、自分自身との信頼関係や物事への客観性・責任感、気づきを持って状況を見極め分析する態度などが失われてしまったこと、さらには、このような大切な感覚が無自覚のまま蝕まれていったことにあると思います。
この約8ヶ月の間に起きていたことを以下のようにあらためて振り返ってみましょう。
他人に対する裁きの気持ちが何度、心の奥に湧き上がってきたでしょうか。
マスクをしていない人、外出してはいけないと言われた時に家を出た人、海外旅行をしている人などに何度、非難をあびせたでしょうか。
一方で、あなた自身がその裁きの対象になったり、自分を責めたりしたことは、何度あったでしょうか。
日常の生活の中で、不安、無力感、孤独、束縛、怒りを感じたことはどのぐらいあったでしょうか。
これらの感覚から逃れるために身体との繋がりが失われていると感じたことは何度あったでしょうか。
これらの体験を通してあなたは何を感じさせられていたのでしょうか。
あらためて丁寧に振り返りながら、
あなたの命やその内側で何が起こっていたのか。どれだけこの出来事があなたを変えたのかにあらためて気づいたのではないでしょうか。
さらには、全く同じような体験を同時期に、世界中の人々が意識的であれ、無意識であれ起こしていたと言うことが、集団の意識に大きく影響したことでしょう。
僕らの命は、自分の体験や感情のエネルギー交換をし合うことで喜びを味わうと言う貴重な機会を随分失ってしまいました。幸いなことに、インターネットなどのテクノロジーが一部をサポートしてくれたこともありました。
ただ、その体験は必ずしも命の本質から感じられる至高の感覚とは一致しておらず、専ら仕事上の目的を完了することを趣旨にしたドライなデジタルコミュニケーションが大半を占めています。
第2波の状況などによる各国の反応をみると、外側の現状を早急に変えることは難しい状況かもしれません。ただ、自分の内側の環境を変えることは可能です。
僕らは、自分の幸せ、充実感、人生に対する責任を謳歌することができます。 そして、それがこの期間に僕が試みていたことでもあります。自分自身と向き合うことを楽しむことにしました。
この世界的な変化に対して自動的な反応の波に呑み込まれるのではなく、ありのままの姿であれるよう心がけていく中で、多くの発見や洞察がありました。
その中でつかんだ大切なことの一つは、ひと言で言うと「意識的であること」です。「意識的であること」は、僕らの真実と幸福への入り口です。逆に言えば、意識的であることを喪失することは、真実と幸福を喪失すると言うことです。
この2020年の出来事を通して人類は「意識的であること」を学ばされている化のようです。次の次元へと僕らを導いているのかもしれません。
世界的なパンデミックを反応の奴隷として捉えるか、自分自身・自分の感情・自分とは何者なのか・自分は何を求めているのか・自分にどれだけの価値があるのかを知るための機会と捉えるか。だけは、自ら選択することが出来ます。
ここで、最後に「意識的であること」を深めるのに役立つ7つのポイントを紹介したいと思います。
- Non-judgement (裁いていないか)
私は裁いていませんか?
- Patience(忍耐)
私は待つことが出来ていますか?
私は自動的に急いでいませんか?
- Beginner's mind (初心者の心)
私は、新しい視点でそれに向き合えていますか?
私は、先入観でみていませんか?
- Trust (信頼)
私は、彼女(彼)を信頼していますか?
私は、自分を信頼していますか?
- Acceptance (許容)
私は、受け入れていますか?
私は、許せないことをOKしていますか?
- Do not look for results (結果を期待しない)
私は、結果ばかり期待していませんか?
私は、未来の結果のためにだけこれをやっていませんか?
- Let go (手放す)
私は、手放せていますか?
私は、力が抜けていますか?
このミニワークは、これからもし仮にさらに困難な段階になっても「意識的であること」に役立ちます。
そして、この8ヶ月の間にオンライン上でも時間と空間を超えて、ある種の体験をつくる出せることも実感しました。むしろ、オンラインであるがゆえに深まる対話やエクササイズを編み出すことが出来ました。
僕は、コンフリクト(闘争、葛藤、対立)のマネジメントを専門に、ウダラと共に、エネルギー、精神性(スピリチュアリティ)、本質的な能力のレベルを探究し、人々が成長する場であるLive Communionの共同創造者でもあります。
来年にかけてのオンライン企画を2つご紹介します。
イタリアンコーチングバー オンラインによるボディセンターコーチング体験
2016年からCTNと岸英光さんとのコラボレーションで開催してきた
愛の講座 第9弾 オンライン
大幅に変更しました! https://www.ainokouza.com/
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